膝蓋骨内方脱臼

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膝蓋骨内方脱臼

今日は小型犬に多い
生まれつきの整形外科疾患
「膝蓋骨内方脱臼(しつがいこつないほうだっきゅう)」
についてです。

みなさんにもある「膝のお皿」のことを、
膝蓋骨と言います。

これが内側にずれて、跛行してしまう病気です。

原因は単純ではないのですが、

膝蓋骨を滑らせる溝が浅いため
関節包がゆるいため
内側に引っ張る筋肉が強いため

などあります。

症状によって、
GradeⅠ
普段は外れないが、用手的に外すことができる

GradeⅡ
普段勝手に外れることがある

GradeⅢ
常に外れているが、用手的に戻すことができる

GradeⅣ
常に外れており、戻すことができない。


GradeⅢ以降は手術適応です。
GradeⅡは外れる頻度によっては手術した方が良いと言われています。

今回の症例は小さな小さなポメラニアン1歳
GradeⅡ〜Ⅲ

です。

最近外れてばかりで、手術しなきゃダメです。。

開けてみるとやはり溝がツルツルで、
膝蓋骨が引っかかる堤防がありません。

一度軟骨を切り離し、、

小さいので、無くさないように!!

溝を深く整形します。

先ほどの骨片も整形し、
元に戻します。

溝が深くなりましたね!

ダブダブになった関節包もトリミングして、
ちょうど良いテンション(はり)に調整します。

その他内転筋のリリースなど行い、
手術終了です。


全く外れなくなりました!!

なんども外れているのに(GradeⅡ)、
もしくは外れっぱなしになっているのに(GradeⅢ)、
ずっと放っておくと軟骨がボロボロになり、将来的に激痛を伴うようになったり、
手術しても意味がなくなってしまいます。

次に、
外れっぱなしなのに放置されていた症例です。
T.プードル 13才

関節軟骨が痛んでいて、、

溝もぺったんこでした。

さらに、前十字靭帯も切れていました。

これが、GradeⅢ(外れっぱなし)を放置する危険性の最たるものです。

外れっぱなしになっていると、
関節包が伸びきってしまうため意外と歩けてしまうのです。

しかし、膝のお皿が外れっぱなしで体重の負重が続くと靭帯が切れます。

この子はずっと外れていていたが、手術するほどではないと言われていたそうです。

そして最近になって足を上げ始めました。

おそらくそれが靭帯が切れたタイミングでしょう。

膝蓋骨内包脱臼の手術と、
前十字靭帯部分断裂に対するケアを行います。

この病気は国内だと、
T.プードル
チワワ
ヨーキー
マルチーズ
ポメラニアン
柴犬

などなど、好発犬種ばかりです。
注意しなくてはいけない整形外科疾患の1つです。


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 腫瘍科認定医 瀧口 晴嵩