犬の多発性骨髄腫
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謎の脾臓腫大
貧血
体重減少
9歳のM.シュナウザーです。
脾臓摘出手術の話があったようですが、セカンドオピニオンでいらっしゃいました。
検査の結果、
高カルシウム血症
高グロブリン血症(モノクローナルガンモパシー)
非再生性貧血
などいろいろなヒントが得られました。
これは!と思い、貧血の原因精査としても有用な骨髄穿刺をすることに。。
図の矢印のところから針を刺して骨髄の細胞を取って来ます。
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こんな感じの針です。
傷口はほぼなく、縫ったりする必要はありません。
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細胞を診ます。
![](https://haruanimalhospital.com/wp-content/uploads/2018/06/IMG_0529-640x480.jpg)
骨髄コア生検(骨髄の小さい標本)も取って来ます。
結果は「多発性骨髄腫」
骨髄中に形質細胞という免疫の細胞が腫瘍性に増殖し、
骨髄の他の細胞を減らしてしまったり(貧血)、
過剰にいろいろな物質を分泌したりします(高グロブリン血症、高カルシウム血症)。
飲み薬の抗がん剤が比較的よく効くことがわかっています。
とりあえず原因がわかってよかったですね。
頑張っていきましょう!!
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腫瘍科認定医 瀧口 晴嵩