趾端のメラノーマ(悪性黒色腫)

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趾端のメラノーマ(悪性黒色腫)

mixの中型犬17歳

足先から出血を繰り返し、その度に処置を受けていましたがもう限界。

という主訴でいらっしゃいました。

バリカンをかけ患部をよく見てみると、

これは腫瘍ですね。。

切除しないと出血はおさまりません。

しかも見た目から、あるまずい病気を疑います。

趾端のメラノーマ(悪性黒色腫)
は、メラノーマの中でも挙動が悪い発生部位です。

最低でも断指。
状況によっては断脚も考慮に入ります。

しかしこの子は17歳のおじいさん。
しかも前足です(犬猫は前足に体重の70%、後肢に30%がかかります)。

断脚はやめましょう。

出血を止めるための断指が適していると考えました。

触るだけで怒る、らしく爪も切れていません。

痛々しいですが、

取った後は綺麗に処理できました。

2−3日後には歩けるようになりました。

むしろ腫瘍がなくなったので痛がらなくなったそうです。

やはりどんな病気、症状も
その場限りの対応ではなく、きちんとした診断を下すことが必要です。


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 腫瘍科認定医 瀧口 晴嵩