趾端のメラノーマ(悪性黒色腫)
mixの中型犬17歳
足先から出血を繰り返し、その度に処置を受けていましたがもう限界。
という主訴でいらっしゃいました。
バリカンをかけ患部をよく見てみると、
![](https://haruanimalhospital.com/wp-content/uploads/2019/07/GetImage-5-640x480.jpeg)
これは腫瘍ですね。。
切除しないと出血はおさまりません。
しかも見た目から、あるまずい病気を疑います。
趾端のメラノーマ(悪性黒色腫)
は、メラノーマの中でも挙動が悪い発生部位です。
最低でも断指。
状況によっては断脚も考慮に入ります。
しかしこの子は17歳のおじいさん。
しかも前足です(犬猫は前足に体重の70%、後肢に30%がかかります)。
断脚はやめましょう。
出血を止めるための断指が適していると考えました。
![](https://haruanimalhospital.com/wp-content/uploads/2019/07/GetImage-6-640x480.jpeg)
触るだけで怒る、らしく爪も切れていません。
痛々しいですが、
取った後は綺麗に処理できました。
![](https://haruanimalhospital.com/wp-content/uploads/2019/07/GetImage-7-480x640.jpeg)
2−3日後には歩けるようになりました。
むしろ腫瘍がなくなったので痛がらなくなったそうです。
やはりどんな病気、症状も
その場限りの対応ではなく、きちんとした診断を下すことが必要です。
![](https://haruanimalhospital.com/wp-content/uploads/2018/09/haruanimalH-logo-8-200x69.png)
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腫瘍科認定医 瀧口 晴嵩