この子は3ヶ月の小さい小さいチワワの女の子。
急患でいらしました。
その時は既に意識なし、呼吸停止、心拍も微弱でした。
緊急措置と検査を行い、
極度の低血糖発作による虚脱とわかりました。
急いで静脈確保を行い、なんとか意識を取り戻しました。
写真はもう落ち着いて、夜間監視中に寝ているのを撮ったもの。
いやいや、生きていてくれてよかったです。
その後も夜間監視を続け、2度危ない状態になりましたが、なんとか復活。
発作の後の後遺症も残らず元気になりました。
完全に安心できる状況になってからスタッフのワンちゃんたちとパチリ。
こんな呑気な写真をupできるのも、今となってだから汗
「新生児低血糖」は、
超小型犬の子犬が陥りやすい病気で、肝臓の機能が弱いことが原因です。
肝臓の仕事は無数にありますが、その中の1つに「エネルギー(グリコーゲン)の貯蓄」があります。
超小型犬である彼らは、肝臓が小さく(小肝症、肝微小血管低形成)、エネルギーのストックが切れやすいのです。
十分な大きさに成長すればまず大丈夫ですが、子犬の時は危険性があります。
また、「小型犬だから。」で済ませてはいけない事例も多く、
先天性の基礎疾患が隠れている可能性もあります。
この子はこの検査はクリアでした。
いやー、よかったね笑