臍ヘルニア

船橋市、八千代市の動物病院、ペットホテル、トリミング|はる動物病院
〜坪井、八千代緑が丘、はぐみの杜〜
千葉県八千代市緑が丘西 1−15−2
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臍ヘルニア

臍帯が外れた後に腹筋がうまく寄らないと
ヘルニアとなる

<臍ヘルニアとは>
「臍(おへそ)」はそもそもなぜあるのでしょうか?
哺乳類の赤ちゃんは母親のお腹の中にいる間、栄養をもらうために臍帯というパイプでつながっています。この臍帯は赤ちゃんの腹腔内までつながっているため、一時的におへそに穴が空いた状態でいます。まれにこの穴が閉じないことがあり、そこから腹腔内の脂肪や腸が飛び出てしまうことがあります。これを「臍ヘルニア」と呼びます。脂肪が出ているだけなら美容上の問題しかありませんが、臓器が出るとそれぞれの臓器に応じた症状が出ることになります。特に腸が飛び出た場合、嵌頓ヘルニアになり”首”の部分が締めつけられるため、血流が止まり壊死することになります。すると当然、腸の内容物が腹腔内でばら撒かれ腹膜炎となります。「臍ヘルニア」は緊急を要する状態に陥る可能性のある危険な病気なのです。小型犬には頻発する先天性の病気です。

 

 

 

腹筋を縫い合わせる手術のイメージ
参照;http://www.jsprs.or.jp/general/disease/congenital_anomaly/

<治療法>
治療のコンセプトは単純で、穴を閉じることです。
この際、ただ閉じるのではなく、両サイドの筋肉と筋肉を縫い合わせるようにする必要があります。縫い合わせる糸が溶けた後、また空いてしまうからです。
当院では筋肉の両サイドを薄く切った上で縫い合わせるようにしています。こうするとより強固に癒合してくれるのです。

<手術の一例>
よくあるパターンは避妊手術や去勢手術の際に同時に行ってしまう場合です。


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 腫瘍科認定医 瀧口 晴嵩