犬の前十字靭帯断裂

船橋市、八千代市の動物病院、ペットホテル、トリミング|はる動物病院
〜坪井、八千代緑が丘、はぐみの杜〜
千葉県八千代市緑が丘西 1−15−2
☎047-406-5008

犬の前十字靭帯断裂

<前十字靭帯の役目>
「前十字靭帯」は人間にもある太い靭帯で、膝の関節の中でその役目を果たしています。
動物がブレーキをかけたり、足を踏ん張る時にかかるテンションを受け止め、関節を制動します。実際には他の靭帯や膝蓋骨(膝のお皿)などとともに力を分散し合っており、そのどれが欠けても膝の関節は不安定となります。

 

 

 

 

 

膝関節の合間から切れた靭帯の断片が確認される

<前十字靭帯断裂(CCLR)>
この前十字靭帯が切れてしまえば当然、膝の関節は固定されなくなってしまい、大腿骨(太ももの骨)と下腿骨(すねの骨)がガタガタと不安定になってしまいます。
すると足に体重をかけられなくなってしまうだけでなく、関節同士がこすれ合ってしまい強烈な痛みを生じます。放っておくと関節軟骨がこすれあい、半月板損傷を引き起こすことも多いです。ある時急にキャンと鳴いて全く足を付かなくなるという症状で発見されます。
また、前十字靭帯には完全断裂部分断裂があり、軽度な部分断裂を除いて、理屈上手術をするしか術はありません。
原因には、
1、急激な運動(急ブレーキ、ジャンプなど)
2、老化に伴う靭帯の劣化
3、他の膝の病気(膝蓋骨内方脱臼、リウマチなど)の波及
などが挙げられます。

<前十字靭帯断裂の診断>
基本的には、触診で診断しきれます。
触れば関節の不安定性が確認されますので、レントゲン画像関節液検査などと合わせて即時診断可能です。しかし部分断裂は関節の不安定性が検出されないことも多いので、場合によっては関節内視鏡を用いる必要があります。また、慢性化している場合は関節周囲が腫れている所見(medial buttress)が得られるのもポイントです。

 

<前十字靭帯断裂の治療>
様々な術式が考案されています。
①関節の外に人工の靭帯を設置して、負重を負担してもらう方法(Lateral Suture Method
②脛骨水平化術(TPLO
その子の体重や状態に合わせて適切な術式を選択する必要があります。


八千代市、船橋市の動物病院
はる動物病院
  千葉県八千代市緑が丘西
        1−15−2
       047-406-5008

 腫瘍科認定医 瀧口 晴嵩