14才の猫ちゃん
甲状腺機能亢進症というホルモンの病気で通院中の子です。
腰に小さなイボがポチッとある。とのことです。
念のため細胞診をしてみると肥満細胞腫でした。
だけど大丈夫。
猫ちゃんの皮膚の肥満細胞腫は、転移は極めて稀で、
手術で根治が十二分に望めます。
腫瘍の周りと、下の脂肪、筋膜まで切除して、、
取り切れました!
念のため転移のチェックはしますが、おそらく大丈夫です。
肥満細胞腫はコントロールがつかないと極めて悪い悪性がんです。
抗がん剤、放射線もある程度有効ですが(犬のみ)、あくまでも手術で取り切ることが大前提です。
また動物種、品種、発生部位、病理学的グレード(細胞の見た目)で予後が大きく異なる腫瘍の筆頭です。
例えば猫の腸にできると、極めて厳しいです。
犬の皮膚は、品種と病理学的グレードによってまた様々です。
犬に関しては好発犬種と、予後のいい犬種が知られています。
それによって手術の仕方も大きく変わってくるのです。
今回は、
猫
皮膚
腰(皮膚が広くて切り取りやすい)
という好条件が揃いました。
同時に小さなイボも看過してはいけないという戒めにもなりましたね!
八千代市、船橋市の動物病院
はる動物病院
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腫瘍科認定医 瀧口 晴嵩