フェレットの副腎疾患

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フェレットの副腎疾患

フェレットに多い病気「副腎疾患」についてです。

ちなみに今だに「フェレットのクッシング症候群」と表記されている情報ソースがありますが、これは不適切です。
人や犬の副腎皮質機能亢進症はクッシング症候群と言いますが、
これとは起きていることが違います。

腫大した副腎です。
丸っこいこともありますが、

こんなにボコボコになることもあります。

フェレットの副腎疾患は
副腎からの性ホルモンの過剰な分泌が原因で、

脱毛
尿道の閉塞(オスの場合)
貧血
後肢を引きずる
水をたくさん飲む

などの症状を示します。

治療は、
内科 ー ホルモンの調整をする注射
外科 ー 副腎を取り除く

の二択ですが、外科的に取れるのは限られています。
急激に大きくなるため後大静脈に接していることが多いのです。

比較的重症になってから初めて来院される症例が多いです。
一方で、フェレットが脱毛すればなんでもかんでもこの病気。みたいな風潮がありますが、決してそんなことはありません。


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 腫瘍科認定医 瀧口 晴嵩