ヨークシャーテリア
9歳
未去勢オス
この子はおしっこが出なくなり、原因を調べてみると尿道に結石が詰まっていました。
膀胱の中にも結石があり、この膀胱結石が尿道内に落ちてきて詰まったと考えられます。
膀胱結石には、主に
①ストルバイトーご飯の変更で溶かすことができる
②シュウ酸カルシウムー溶けない
がありますが、実際はもう少し複雑で、
肝臓の病気に伴うものもありますし、①、②が混ざっていることもよくあります。
去勢手術とともに、
膀胱を切開して、結石をかき集めてきます。
こんなにたくさんジャラジャラ。。
この子は溶けないタイプのシュウ酸カルシウムが主でした。
今後もご飯による再発予防は必要ですが、これでまた詰まることはありません。
「ヨーキー、未去勢オス」というのもキーワードです。
なかなか結石は症状が出るまで気付くことができません。
できれば手術にならないように事前の予防線を張っておきたいところです。
次に、
チワワの12歳
未去勢オスです。
膀胱を切開して、石を摘出します。
しっかり取り残しのないように、洗浄吸引します。
これもシュウ酸カルシウムでした。
しっかり尿が漏れないように膀胱を縫合しました。
頻尿と血尿もなくなり、尿がよく出るようになりました。
現在も経過良好です。
次のフレブルさんは巨大な結石でした。
1年前から血尿と頻尿だったそうで、初診でいらっしゃいました。
検査をし、膀胱結石であることをお伝えしました。
かなり大きそうです。
大きい!
膀胱の中で半分に割れていました。
よくあることです。
長年結石が膀胱の中にあったため、
膀胱壁が重度に肥厚していました。
普通の10倍ぐらいです。
巨大膀胱結石がなくなり、3日後には血尿がなくなり、まとまっておしっこできるようになりました。
この子のはストルバイト尿結石です。
ご飯でも溶かせられる可能性はありましたが、症状が酷すぎたため、飼い主様が手術を選択されました。
良い判断だったかもしれません。
みんなそうですが、再発予防も重要です。
八千代市、船橋市の動物病院
はる動物病院
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腫瘍科認定医 瀧口 晴嵩